宮崎県は、海も山もあり自然が豊かで、日照時間や快晴の日数、平均気温などが日本の中でも他県に比べ上位に入り、過ごしやすい気候が特徴のひとつです。そのため、自然環境に恵まれた地方での生活を考えている人の移住先として高い人気を誇りますが、実際に移住する場合、どのような仕事ができるのでしょうか。宮崎県では、特に山間部の地域で、農業や漁業、林業といった第一次産業に従事する人の総労働人口に対する割合が全国的にも高く、IターンやUターンを考えている求職者への就業支援を積極的に行っています。農林水産業に関してはそれぞれ相談窓口を設置して、就業先や研修制度の紹介などに力を入れています。そのため、宮崎県に移住して仕事を探す場合にも手厚いサポート体制が整っており安心です。
現在は、農畜産業が盛んで、宮崎牛や地頭鶏、マンゴーといった独自のブランドが全国的に有名となっている宮崎県ですが、もともと他県に比べて耕地面積や農業就業人口が少ないなどの課題がありました。整備が不十分な農地も多く、農業産出額は昭和50年時点では全国21位でしたが、立体園芸農業の確立による耕地の確保や残留農薬検査による食の安全の徹底といった取り組みによって、平成20年には農業産出額は全国5位にまで成長し、宮崎独自の農業を展開しています。ただし、農業に従事する人口の中では70歳以上の割合が最も高いため、今後は若い労働人口の増加を目指す必要があり、移住者の農業参入への期待はますます高まるでしょう。